奇跡の化石!?ボレアロペルタ編

恐竜

こんにちは!今回は化石で一躍有名になったボレアロペル他について解説していきます!

基本情報 

項目詳細
学名Borealopelta markmitchelli(意味:「北の盾・マーク・ミッチェルの」)
生息時代白亜紀前期(約1億1200万〜1億1000万年前)
発見地カナダ・アルバータ州
全長約5.5m
体重約1.3トン
食性草食(シダ類が中心)

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鉱夫が掘り当てた奇跡の化石

2011年3月21日、カナダ・アルバータ州フォートマクマレー北方の石油採掘現場で、鉱夫のショーン・ファンクが作業中に見慣れない岩の塊に気づきました。

掘り出してみると——それは1億年以上前の恐竜の化石でした。しかも皮膚・装甲・角質がそのまま残った、前代未聞の保存状態で。

注意!この油砂地帯では陸生動物の化石が発見されたことがなかったため、当初は海生爬虫類と思われていました。

石油を掘りに来たら恐竜が出てきた——カナダのスケールの大きさを感じますね。


6年かけて岩を削り出した

化石が発見されてから展示されるまでに、実に6年かかっています。

王立ティレル古生物博物館の技術者マーク・ミッチェルが、6年間かけて岩を少しずつ削り取り化石を露出させる作業(クリーニング)を続けました。学名の種小名「markmitchelli」はこの献身的な作業への敬意を込めて彼の名前から取られています。

2017年5月12日、ついに一般公開——発見から6年越しのお披露目でした。


なぜここまで奇跡的に残ったのか

通常、恐竜の化石は地層の圧力で平たく潰れてしまいます。しかしボレアロペルタは3次元の立体形状のまま保存されていました。

その理由は死後の「旅」にあります。ボレアロペルタは死後に川に流され海へと運ばれ、逆さまの状態で海底に沈んだと考えられています。背中の装甲が重いため裏返しになり、柔らかい腹部が下になった状態で急速に海底の泥に埋まったことで、軟組織まで残る奇跡的な保存状態が生まれました。

1億1000万年の眠りを経て、ほぼそのままの姿で現れた——ロマンですね!


体色・最後の食事まで判明

ボレアロペルタの研究で明らかになったことは、保存状態だけではありません。

体色: メラノソームの分析から、背中は赤褐色、腹部は明るい色のカモフラージュ配色だったことが判明。体長5.5m・体重1.3トンの装甲恐竜が天敵から身を隠す必要があったということは、当時の捕食者がいかに強力だったかを物語っています。

最後の食事: 胃の内容物が残っており、死ぬ直前にシダ類を大量に食べていたことがわかりました。しかもそのシダは「成長の途中」のもの——初夏か夏の初めに、山火事の後に回復した土地で食事をしていた可能性が示唆されています。1億年以上前の「ある夏の日」の食事が化石から読み取れるとは、驚きです。


近縁種との比較

恐竜名生息時代全長特徴
ボレアロペルタ白亜紀前期約5.5m世界一保存状態良好・体色判明
サイカニア白亜紀後期約5〜7m尻尾に棍棒・砂漠産
ノドサウルス白亜紀後期約4〜6m尻尾に棍棒なし・棘が特徴
パウパウサウルス白亜紀前期約5mボレアロペルタの近縁・北米産
アンキロサウルス白亜紀後期約6〜8mアンキロサウルス類の代名詞

まとめ

結論から言うと——ボレアロペルタは**「化石とは何か」という概念を塗り替えた恐竜**です。

皮膚・装甲・体色・最後の食事内容まで判明するという、まるで昨日死んだかのような保存状態。石油採掘現場での偶然の発見、6年かけたクリーニング作業、そして2017年の公開——すべてが重なって生まれた奇跡の化石です。

1億1000万年の時を超えて「眠り姫」のように現れたボレアロペルタ、ぜひ一度実物を見てみたいですね!

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